IBM Connect 2017 で発表された IBM Notes/Domino のロードマップ

IBM Notes/Domino のロードマップに関しては昨年何度かユーザーコミュニティイベントでも紹介されてきました。昨年 11 月 3 日に行われた Teamstudio の Web セミナーがこれまでは最新の情報であったと思います。

セッションの冒頭、周辺の噂や予測で Notes/Domino が無くなってしまうんじゃないかと昨年に騒然とさせましたが、アメリカの Super Bowl に例え現在第3クォーターに差し掛かっており最後に素晴らしい勝利を飾るものであることと、これまで我々がコミットしてきたことは必ずやると強調していました。

IBM Notes/Domino 8.5 の EOS (End of Support) 時期と 9.0.1 の EOS に関しては、これまでに発表されていた内容からの変更はありません。8.5.x は 2018 年 9 月で終了。9.0.1 は少なくとも 2021 年まではサポートを継続となります。

 

ここでは、2 月 22 日 IBM Connect 2017 のブレークアウトセッションで発表された機能リリース (Feature Pack) の内容を見ていきましょう。下のふたつのスクリーンショットは昨年11月のものと IBM Connect 2017 で発表されたものです。

前回からの大きな違いは、「優先順位」から各 Feature Pack リリースへのブレークダウンがされていることです。昨年 9 月の時点では逆に、優先順位が高いものが FP8、中が FP9 と明記されて発表されていましたので読み替えても同じことでしょう。次の Feature Pack 8 は今年の3月にリリース予定。Feature Pack 9 は今年の終わりをメドにリリースを予定と時期も明確になりつつあります。では、Notes の Feature Pack から見ていきましょう。

2016 年 11 月時点の発表内容

IBM Connect 2017 で発表された Feature Pack の機能候補

Feature Pack 8 では次の機能が盛り込まれる予定です。

  • Java 8 ランタイムのサポート
  • メール/カレンダー/連絡先/タスク内のアドレス表示をノーツアドレスからインターネットアドレスに切り替えられる機能(これは実際にデモも行われました)
  • 転送メールのMIME形式メッセージのレンダリングを改善(これもデモが行われました)
  • メールテンプレートのアップデート
  • メッセージ表示の日付でのグループ分け表示に対するポリシーが適用できるようにサポート

昨年の 11 月からのプランから転送メールのMIME形式レンダリング改善が追加された形になっています。また注意事項として、テンプレート類のアップデートに関しては、別のダウンロード形態となる予定で Feature Pack とは別にダウンロードが必要になるとのこと。

また Feature Pack 9 では次のものが予定されています。

  • Upgrade OSGi/Eclipse/SWT to support Java 8
  • Ability to run rules on existing emails(これもデモが行われました)
  • Support for persistent VDIs for Roaming and SAML configurations
  • Support for Last Name/First Name mail addressing in Notes client providing consistent results
  • Support auto refresh for delegated mail files

となっています。前回からの発表からメール/カレンダー/連絡先ビューでのタッチスクリーンが抜けている結果となっています。

 

続いて Domino 及びアプリケーション開発においての機能です。

2016 年 11 月時点の発表内容

IBM Connect 2017 で発表された内容

Feature Pack 8 では次のものが予定されています。

  • Upgrade Java 1.8 (Run time only)
  • Move Views outside of NSF for increased data store in NSF
  • Document encryption for XPages
  • Backend LotusScript/JavaScript/Java Access to ID Vault
  • Increase Document Summary limit from 64k to 16MB
  • Domino Designer source control extenstion point for Swiper integration
  • Pubnames template update
  • Support ADF 3.0
  • New @ModifiedInThisFile, @AddedToThisFile

Pubnames テンプレートのアップデートが追加されていますが、ノーツアドレスからインターネットアドレスへのスイッチオプションによる必然的な変更と思われます。また、Java 1.8 への対応が分割されたように見受けられます。

続く Feature Pack 9 は以下の通りです。

  • Upgrade to Java 1.8 (Designer Compile time)
  • Upgrade OSGi on Domino Server
  • NIF: Concurrency Enhancements & in-line view update
  • Domino policy to restrict mail from forwarding to an internet address
  • Support RFC 2231 - this RFC is the current standard for specifying non-ASCII headers. It was first introduced over 15 years ago. It was not widely used for many years. It is not the defalut for many mail clients, e.g., Thunderbird
     

アプリケーション開発エリアにおけるモダナイゼーションに関する情報は翌日の別セッションで行うので楽しみにしてくださいと締めくくりました。