IBM Domino Community Server for Non-Production の発表

IBM よりカスタムアプリケーションのテスト、開発用に無償で提供される Domino サーバーのオファリングが発表されました。今現在、すでにダウンロード可能になっています。詳細については次の発表をご覧ください。プレビュー: IBM Domino Community Server for Non-Production は、非実稼働環境でのアプリケーション・テストにおける非常に重い課題に対応します。 

また、IBM Domino Community Server for Non-Production はこちらの developerWorks のサイトからダウンロードいただけます。

 

IBM® Domino Community Server for Non-Production は、組織が非実稼働環境でアプリケーションをテストできるようにする無保証のライセンス・オプションです。このオファリングは、学生、開発者、ベンダー向けにそれぞれの IBM Dominoアプリケーションをテストする機能を提供します。

特に中小の Domino ユーザー企業のなかには、開発及びテスト用の Domino サーバーを建てるのがコスト面から難しいということから、本番環境で開発からテストまで行っているという企業も少くないのが現状です。では、このオファリングが私達にとってどんな貢献をしてくれるかを考えてみたいと思います。

企業内で Domino Community Server for Non-Production をどう使うか

今回の Domino Community Server for Non-Production はいままで独立した開発環境やテスト環境がなかった企業において、本番環境と明確な分離運用ができることにより本番サーバーの保全運用には朗報といえます。検討するに値するかどうかについて幾つかメリットと注意点がありますので簡単にまとめると、

  • Domino Utility サーバーであるため、ワークフローの開発、検証でよく使用されるメールを含む検証ができない点が注意点となります。メール配信のオートメーションがないアプリケーションか、メール配信の部分を他の本番環境に近いサーバー上でテストする必要が出てきそうです。
  • 技術的な観点から補足すれば、ローカル環境で Domino Designer を使用して例えば XPages 開発をする場合、Extension Library などのプラグイン・コンポーネントを使用してローカル環境で開発しようとしてもプラグインがロードされないため、検証ができないという問題もこの Domino Community Server for Non-Production を使用すれば解決できます。もし開発環境専用の Domino サーバーが建てられないという場合には XPages開発にはこのサーバーが必須といえます。
  • この Domino Community Server for Non-Production は本番環境とは切り離して利用するため、おそらくは異なるドメインとしてインストールするのが正当なやり方です。そして、カスタムアプリケーションのデータベース設計(NTF)のためのストレージには最適ではないかと考えています。

カスタムアプリケーションのストレージとしての Domino Community Server for Non-Production 利用

特にお勧めするのは、このサーバーをカスタムアプリケーションのストレージ専用サーバーとして建て、開発の最新版を常にここで管理しておく。常にアプリケーションの改修はここにあるテンプレートからスタートさせるという開発サーバーとしての利用です。これで、本番環境のデータベースに対する不要な開発者の「設計者」以上の権限を与える必要もなく本番環境がセキュアな状態で運用できることに大きく貢献できるのでないでしょうか。

開発サーバーからの本番環境へのスムーズな設計の反映

ドメインの異なるサーバーから設計をファイルシステムベースでコピーし、それを本番環境にあるデータベースに設計更新をかける作業が増えてしまうことが予想されます。

弊社では Build Manager というソリューションをご用意しており、このような分離された環境であってもボタン一つで開発サーバーから本番環境へのデータベース設計更新を行う自動化ソリューションを利用することも検討してみてはどうでしょうか?