アプリケーションを利用するには、Domino サーバーが必要です。もちろんデータベースも必要ですが、Domino コードを実行するエージェントも必要です。これらのエージェントは期待どおりに動作し、サービスを配信する健全な状態でなければなりません。
また、大半のアプリケーションはきわめてクリティカルなものであるため、データベースが複数の Domino サーバー間または Domino クラスタ間で複製されます。複製中に問題が発生したにもかかわらずアラートが送信されなければ、きわめて重要な問題に直面します。
GSX は、次を対象とする、すぐに使える監視機能を備えます。
- Domino サーバー上のエージェント
- サーバー間のレプリケーション
- Domino クラスタ内のレプリケーション
1. Domino エージェントの自動監視およびレポート
Domino アプリケーションにはエージェントがありますが、それを実行した場合に実際にどのようなことが行われるかご存知ですか?
エージェントは正しく実行されていますか。
終了していますか。
アプリケーション全体あるいはサーバー全体を妨げているエージェントはありませんか。
サーバーで依然としてエージェントマネージャーが実行されていますか。
スポットチェックレポートは、Domino アプリケーションのレポートを瞬時に生成します。レポートの対象を、エージェントのランタイム、スケジュールされたエージェントでトリガーしないもの、エラー状態のエージェントの中から選択します。
こうしたレポートをすばやく簡単に実行できることは非常に効率的であり、自身でデータベースを探したり、ログファイルの情報を検索したりするよりも大幅に時間を節約できます。
指定したデータベースのすべてのエージェントを選択することも、一部を選択することも可能です。また、データベースのディレクトリ全体とそのサブディレクトリを選ぶことや、指定したデータベースを選ぶこともできます。つまり、レポートの対象を、Domino ドメインのすべてのサーバーのすべてのデータベースのすべてのエージェントの中から選択できます。
エージェントマネージャーのタスクがスタックまたはクラッシュした場合にアラートを受信することは重要です。業務上クリティカルな大半の Domino アプリケーションには、非表示期間中にデータを維持するエージェントがあるためです。これらのエージェントが、業務が応答する他のシステムのデータを取得して設定することもあります。そのため、エージェントが実行されておらず、残りの業務が更新されていないかどうかが分かれば役に立ちます。GSX Monitor では、エージェントマネージャやその他の Domino サーバーのタスクを容易に追跡することができます。
2. サーバー間のデータベースレプリケーションのリアルタイムの監視
GSX Monitor は、サーバー間のデータベースレプリケーションを確認するエンドーツーエンドのテストも行います。前述のとおり、GSX はすでにレプリカタスクをリアルタイムでチェックして、アクティブであることを確認しています。これは適切な処置ですが、十分ではありません。タスクがフリーズしている場合は、このチェックだけでは把握できません。
GSX では真のエンドーツーエンドのテストによって、レプリケーションが期待どおりに実行されていることを確認できます。
そのため、テストするデータベースを選択し、複製先のサーバーを選択します。GSX では、これらのデータベースにドキュメントを作成し、このドキュメントが対象のサーバーに複製されているかどうかを制御します。複製済みの場合は、自動的に削除して、その結果を通知します。何らかの問題がある場合は、問題を簡単にトラブルシューティングできるように、発生した問題の内容と発生時期が通知されます。
このエンドーツーエンドのテストはきわめて効果的で、サーバー間のレプリケーションプロセス全体の健全性が保証されます。
また、クラスタ化されている Domino アプリケーションサーバー間でデータベースを複製する構成に対しても、GSX は特別な機能を備えます。
3. クラスタのレプリカのリアルタイムの監視
クリティカルな Domino アプリケーションサーバーの多くは、配信されるサービスの高可用性を確保するためにクラスタ化されていることから、こうしたクラスタ内でアプリケーションデータベースのレプリケーションの問題に直面する可能性があるかどうかを認識しておく必要があります。
ユーザーに何らかの影響が及ぶ前にアラートを受信するために、GSX ではクラスタレプリカに 2 種類のアラートを設けています。
- キューの秒数設定:ドキュメントが複製されるまでの待機時間
- ワークキューの最大数:複製の順番待ちのドキュメントの数
深刻問題が生じる前にアラートを受信する基準値を設定できます。複製の順番待ちのドキュメント数が多すぎたり待機時間が長すぎたりすると、そのうちに問題が生じます。アプリケーションデータベースが危機な状態になりつつあるため、実際に問題が生じる前に把握する必要があります。
まとめ
通常 GSX Monitor & Analyzer では、エージェントやレプリケーションをはじめとするあらゆる監視に必要な全ツールを単一のインターフェイスで集中管理し、Domino サーバーにコードをインストールする必要がありません。
エンドーツーエンドのテストにより、インフラストラクチャの実際のパフォーマンスを確認でき、未然防止のアラートを受信するため、エンドユーザーに影響が及ぶ前に問題に対処することができます。