GSX Monitor & Analyzer は Domino の単なるモニタリングおよびレポーティングツールでありません。Traveler、Sametime、Quickr を管理するのと同じ方法で IBM スイート全体を管理します。

1. GSX Monitor for IBM Traveler

多数の組織が、モバイルデバイスを管理するためにインフラストラクチャ全体に Traveler を展開しています。BYOD(自己所有のデバイスを持ち込む)傾向が高まるにつれ、デバイス管理の必要性が深刻化し、Traveler の監視が緊要な課題になっています。

GSX は Traveler サービスに対応し、このサービスを監視してレポートする複数の機能を備えます。

  • Traveler サービスの可用性の監視
  • Traveler サービスや関連サービスに障害が生じた場合のアラートの受信
  • HTTP の CPU 利用状況のアラート(カスタムのしきい値、アラートを下げて通常のアラートに戻す)
  • Traveler サーバーのタスクの監視
  • Traveler サーブレットの監視
  • デバイスの古い同期のアラート
  • ユーザーとそのユーザーに関連付けられているデバイスの表示
  • デバイスの同期カウント
  • 測定値の表示 – Traveler レポーティングに新たに搭載された統計情報
  • Traveler の高可用性の監視

GSX Monitor & Analyzer は、サーバーの可用性およびエンドユーザーのサービスの可用性を管理する単一のツールを備えます。さらに、ボトルネックを特定してインフラストラクチャを最適化するレポーティングモジュールも用意されています

2. GSX Monitor for IBM Sametime

その他の環境については、GSX で Sametime インフラストラクチャを監視できます。可用性やパフォーマンスのチェックを実行するために Sametime サーバーにコードをインストールする必要はありません。

GSX Monitor & Analyzer により、IT 部門は、システムコンソール、プロキシサーバー、メディアサーバー、会議サーバー、Domino ベースのコミュニティサーバーなど、Websphere を活用して Sametime が展開するコンポーネントを監視できます。

GSX Monitor は、Sametime のコラボレーション環境をリアルタイムで監視します。サーバーを監視するだけではありません。Sametime のすべての Windows サービスを監視して、パフォーマンスが所定のしきい値を下回った場合にアラートを送信します。

GSX Analyzer は、Sametime サービスの可用性およびパフォーマンスの現状およびトレンドの詳細を示すため、効果的な意思決定に役立ちます。

GSX は、次の場合に有効です。

  • 前回のスキャン時点における会議およびチャットサービスの最新情報を取得する
  • Sametime 8.5 で使用する WebSphere ノードを監視するために、簡単に構成できる Websphere サーバーをサポートする
  • Sametime 8.5 内の会議サービスをサポートするための DB2 データベースの可用性に対応する
  • 入力要素(KPI)と必然的な成果の因果関係に目を向け、品質保証制度(SLA)を適用する

3. GSX Monitor for IBM Quickr

GSX Monitor & Analyzer により、IT 部門は、Quickr コラボレーションが展開するコンポーネントを監視できます。Quickr サーバーにコードをインストールする必要はありません。

GSX Monitor は、Quickr のコラボレーション環境全体をリアルタイムで監視します。サーバーを監視するだけでなく、プレースカタログの可用性、プレースの基準値の数、プレースの合計サイズの基準値、プレースのサイズの基準値、プレースの追加または削除の有無も監視します。

GSX は、次の場合に有用です。

  • Quickr サーバーおよびサービスの可用性の監視
  • 主要なプレースの可用性の追跡および監視
  • 認証、プレース、カタログの可用性の監視
  • 個々のプレースのパフォーマンスの監視、および特定のプレースが所定の時間内に反応しない場合のアラートの送信
  • Quickr の統計情報に基づくレポート

まとめ

GSX Monitor & Analyzer により、IBM 管理者は、IBM 環境全体をリアルタイムで監視してレポートできます。Domino アプリケーションおよび電子メール、Sametime、Quickr、Traveler などすべてを単一のインターフェイスで管理でき、サーバーにコードをインストールする必要がありません。すべての環境の必要な全情報がメインビューで集中管理され、レポーティングモジュールでは、これらの環境の統計情報からトレンドを調べて予測することができます。