ビジネス課題

業界をリードするこのハイテクカンパニーは、IBM Notes でアプリケーションの開発と保守を行っています。同社は最近、コーディング、バージョン管理、チェックイン/チェックアウトなどの IT ガバナンス・ポリシーを採用し、現在実施中の非効率的な開発プロセスを改善したいと考えていました。過去の運用ではデータベース設計、その設計要素、文書、個々の文書の異なるバージョンを効率的に比較する手立てがありませんでした。

クライアントの主な課題としてアプリケーションのバックアップ・バージョンと現在の本番環境にあるバージョンとを比較して、設計要素の変更箇所を確認することでした。これを正確に把握できない限り本番環境にどのような変更がアプリケーションに加えられ、何が原因で障害が発生したかを判断できません。既存のテンプレート、特に新しいメールテンプレートに加えられた変更を特定することに苦労し続けました。

また取り組むべき課題をさらに複雑にさせる要因に Notes 6.0 から 6.5 への差し迫ったアップグレードがありました。クライアントは、テンプレートのカスタマイズやその他の変更部分を識別して、アップグレードでアプリケーションに与える影響を把握する必要があったのです。これまでの方法では手作業が非常に多く時間がかかり、エラーが発生しやすくなっていました。

Teamstudio Delta が、アプリケーションに障害が発生したときに特に貴重であることを発見しました。バックアップ・バージョンが本番アプリケーションとどのように違うのかを即座に判断し、アプリケーションの相違点が現在の問題と関連しているかどうかをテストできるという訳です。そうでなければ、アプリケーションの障害の理由が他にあるとし原因の追及をすぐ開始できます。 クライアントは特に、2 つのデータベースの比較が容易であることに満足しています。

導入効果

Teamstudio Delta を採用して以来、Notes 開発者の間で新たに積極的な姿勢が戻ってきたと報告してくれました。データベース、テンプレート、および文書の違いを見つける際の不確実性はすべてなくなりました。それまでの退屈でエラーが起こりやすい作業は、アプリケーションの違いを判断する信頼性の高いツールを使用した方法に置き変わりました。Delta の採用以来、25 ％も少ない工数でデータベース、テンプレート、およびドキュメントの比較を必要とするタスクを完了でき、費用対効果は非常に高いと見積もっています。