お客様の概要

ジオマテック株式会社 (http://www.geomatec.co.jp/) はフラットパネルディスプレイ用基板や光学機器などで使用される成膜製品の製造及び販売を手がけ、大手電子機器メーカーをはじめとする取引先に加え医療機器、自動車部品といった多様な分野の薄膜加工、成膜のエキスパートとして信頼されているJASDAQ上場企業です。 

横浜みなとみらいに本社、その他国内事業所や中国子会社をもつ同社は、1996 年に IBM Lotus Notes/Domino を導入し、メールをはじめ業務データベースなど用途を順次拡大して、現在ユーザー数 350 人にサービスを提供しています。 
業務データベースは当初、既存のパッケージ製品を利用していましたが、自社の求めるビジネス要件に応えるため 2007 年よりカスタムアプリケーションの開発に着手し、Notes のメールと文書リンクを活かした営業日報や経費精算に代表されるワークフロー型のアプリケーションを数多く提供してきました。開発専任者 1 名と運用兼開発 2 名の合計 3 名体制で Domino システムのサポートを行うシステム開発部エキスパートの田村一生氏によれば、「当初のノーツは複製による分散型システムであったが、長い期間とアップグレードを繰り返す中で現在では 1 台の AIX サーバーに集約し、現在も Notes/Domino 最新バージョン 9.0.1 で運用中です」と Notes/Domino にコミットしています。 
 

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ビジネス課題

直近の決算説明資料にもあるように、IT 化による情報共有と意思決定のスピード化を経営課題にあげる同社では、情報共有の基盤を Notes/Domino で整備完了したうえで、社員にスマートフォンの貸与が完了し、出先からのメールの確認など意思決定のスピード化を図っています。ただメールと連携する申請ワークフローもあり、今後はメールから文書リンクが貼られた業務データベース上の情報の参照を携帯端末からできるように、アプリケーションの Web 化も視野に入れた対応が迫られています。 

  • Domino 環境の整理

情報基盤となる Domino は、AIXサーバーで運用されていることからリソースの監視が求められアプリケーションの容量増加には特に注意しなければなりません。AIX のハードウェア・ディスクは非常に高価であるため、容量拡張が容易に決断できないことから、不要と思われるデータベースは極力なくしスマートな運用や無駄なハードウェアへの投資をなくす必要があります。整理するかどうかの判断基準にはデータベースのサイズに加え、データベースへのユーザーアクセスの回数なども測定する必要がありましたが、これに相当する適切な指標は Domino の標準機能だけでは不十分と考えていました。 

  • 真のユーザー利用状況の実態

データベースに対するユーザーアクセスの総数だけでは、実際よく使用しているユーザーの特定とそのアクティビティが把握できません。データベースの整理を行う上で、仮にアーカイブする対象のデータベースをシステム部門が決めたとしても、ユーザーの意見をないがしろにして勝手に処分してしまうことはできません。そこで、よく利用するユーザーへのヒアリングを行う際にも、よくアクセスするユーザーが誰かを把握しておく必要がありますが、これも為す術がありませんでした。 

  • Web 化への優先順位

多くのワークフローアプリケーションを抱える同社では、スマートフォンやタブレットからでも参照できるようにしてほしいとユーザーからの要望があがるアプリケーションは想像に難くありません。しかし、潤沢な開発リソースがあるわけでもなく、レガシーな Notes 開発から徐々に Web スキルを習得し XPages での Web 開発ができるように計画しています。データベース設計の複雑さは、すなわち Web 化への困難さへとつながるため、まずは 設計の簡単なアプリケーションから始め、徐々に複雑な設計のアプリケーションへと拡張していきたいという希望があります。そのような設計の調査をある指標に基づいて行うにも、非常に時間とリソースのかかるものだと予想していました。 

 

Teamstudio のソリューション

同社は Teamstudio Adviser を知り、デモを通して、このソリューションが同社の直面する問題をすべて解決するものであることを確信し、導入を決定しました。 
Teamstudio Adviser は Domino サーバー上のデータベースのインベントリー情報とユーザーの利用状況の詳細情報を毎日更新し、洗練された UI の中で大局的な情報から詳細情報まで簡単に取り出すことができます。「複雑さ」スキャンでは、データベース設計の複雑をスコアの加算方式で計算し、すべてのデータベースを自動で難易度別に把握することができます。 

 

導入効果

同社の田村氏曰く、「Teamstudio Adviser が提供する『ガイダンス』機能は、インベントリー情報、利用状況、アプリケーション設計の複雑さから、今後のアクションを提示してくれるので非常に助かります。ユーザーのフィードバックを取り入れたビジネスバリューを設定すれば、完璧なDomino資産の戦略を立てることができます。Adviser がなければ、私たちのチームでこれだけのことをしようとすれば準備だけでも何ヶ月もかかり、完成したころにはその情報が陳腐化してしまって使いものにならないのではないでしょうか。」