お客様の概要

大手住宅業界企業のひとつとして、クライアントは 4000 人以上のクライアントと協業しています。レンタル管理、住居セキュリティ、事故管理などの問題に取り組んでいます。

ビジネス課題

この大手行政機関では、Notes開発プロセスの管理に問題を抱えていました。ITガバナンス・ポリシーの一環として、運用環境で開発者が設計を変更しないというベストプラクティスの手順がありましたが、そのルールはしばしば破られてしまいました。通常、緊急な問題や高位の役人からの緊急の要求に対処するために仕方なく行っていました。

このベストプラクティス・ルールに例外を作ってしまったため、開発者はほんとうにこれがすべての必要な機能がすべて実装されている最新バージョンなのかが分からず常に不安な状態で作業せざるを得ませんでした。テンプレート間の相違を目視だけで行うことは、非常に不愉快かつ時間のかかる作業であることが以前から判明しています。

Teamstudio のソリューション

テンプレートが最新バージョンであるかを見極めるための時間を最小限にする方法を探していたなかで Teamstudio のツールを知りました。問題がプロセスの欠陥であることを一目瞭然だったので、Teamstudio は Build Manager を提案しました。このツールを使えば、本番環境への開発者アクセスを排除できる、このポリシーを実施したいと考えていましたが、残念なことに上位レベルの管理者からの要求の変更をどうしても受け入れなくてはならないことから、これが合理的な解決策ではないと結論づけました。

しかし、ふたつめの提案として Teamstudio Delta を推奨しました。このツールで開発者は 2 つの異なるバージョンのテンプレートやデータベースを並べて比較することができます。これを定期的に行って比較レポートを生成するなど当面の問題をクリアすることができるようになりました。

導入効果

開発者がサイドバイサイドで設計の比較を行い、比較レポートの作成などレビュー作業に習熟するにつれて、設計テンプレート設計の最新バージョンを特定する時間を大幅に短縮できるようになりました。副次的なメリットとして、Delta を使用して設計の更新が正常に完了したことを確認するのにとても役に立つことが分かりました。これまでは、設計更新の最中に設計要素が正しく更新されないという問題もあったからです。

また、本番環境のデータベースに直接変更を加えて開発者が誰かを特定するのにも役に立ちました。こういう変更は上位レベルのマネージャーが直接行っているもので、開発環境で十分テストし、リリースを行う通常のポリシーとは異なる方法で行われています。ただし、本番環境に変更があった場合でも開発者には連絡が来ることはないので、開発者が開発環境にあるテンプレートの作業を行う前に、本番環境に設計との違いを見つける優秀なツールであると社内では認識されています。

Notes をアップグレードしている最中に Teamstudio Delta で予期していなかったメリットを新たに見いだしました。メールテンプレートに対して多くのカスタマイズを行っていたので、そのカスタマイズ部分だけを見つけ出し、このカスタマイズを新しいバージョンのメールテンプレートに実装するのに非常に役立ちました。こういう設計変更箇所の識別を見つけるには通常数日かかるものでしたが Delta ではほんの 30秒もかからず終わらせることができます。