ケートリック株式会社は Notes/Domino や Connections プラットフォームでの XPages や他の言語による Web 化やモバイルアプリに特化したソフトウェア開発及びコンサルティングのエキスパート集団です。
僕自身もソフトウェア開発を軸に米国でのビジネス経験を積み、帰国後起業しケートリックを立ち上げ忙しい日々を過ごしています。
Ytria (ワイトリア)との出会い
Ytria は長年にわたって海外の開発コミュニティから絶大の人気と支持を得ていることは以前から知っていました。
一例として、今年オーランドで開催された IBM Connect ED 2015 でも、数少ない高額なプラチナスポンサーとして大々的にプロモーションをしていることで、いかに世界的に影響力が大きいかがうかがわれます。
実際そのイベントでブースにいた Ytria の人たちに会って、話をする機会もありました。
彼らは本当に Notes の裏の裏まで知っている技術集団だとびっくりさせられました。そして常にユーザーからのフィードバックを大切にし、熱心にユーザーの話に耳を傾ける姿が印象的でした。
これはいい!なにげに使える!
「scanEZ」で実データのないDBでも正常なビュー表示を実現!
Ytria のツールは、機能が限定されていますが評価版が無料で公開されていて、そこからダウンロード、インストールしてすぐ使えるので、何はともあれ使ってみました。
正規に購入するとユーザーインターフェースは日本語になるのですが、評価版では英語。それでも特に僕自身は困ることはありませんでした。
特にこれがしたいという目的もなく使い始めた Ytria でしたが、今では Ytria が手放せないと言い切れるほど使う機会が多くなり愛用しています。
少し前の話ですが、お客様から既存DBをWeb化するためDB設計をいただきました。
しかし、そのDBには実データはありませんでした。テスト文書は自分で勝手に作れということなんでしょう。
早速メインとなる文書を作成しようとした、他のDBを参照しているロジックがあるらしく、そのままではそのDBに文書が正しく文書が作成されません。
そこで、scanEZ を使ってロジックに書かれている通りにフィールド(アイテム)だけを後から追加することで正常にビュー表示できるまでにしました。
これがなかったら、お客様からサンプルデータを作成していただくか、参照ロジックを殺して無理やり作成するなど余計な手間暇がかかったと思うと、わずか数分でこんなことができるツールはやはり必携だと感じました。
毎回時間のかかるエージェント作成を省略!
同様に、作成した文書の中の承認ワークフローでもあるフィード(フラグ)の値によって、ロジックが変わったり、表示するビューが変わったりしていたので、これも直接 scanEZ でアイテムを編集しました。
おかげでこんな問題に直面しても、中断なく開発に没頭できました。これがなかったらおそらく毎回エージェントを作成して実行することになっていたでしょう。
「signEZ」で環境を問わず、署名の手間を省略!
あと、お客様へ完成したDB設計を納品する際に、必ずお客様の環境で設計に署名していただくことが毎回発生します。
納品当日の初めに、これに10分程度世間話などしてお茶を濁しているのが通例です。
傍目に見ていながら思うのは毎回 Designer を開いて署名していただくわけですが、signEZ を使えば、今回変更のあった設計のみ署名したり、特定のユーザーの署名がある設計のみ署名し直すなど、より簡単に緻密に署名ができるので、お客様にも是非導入いただきたいと常々思っています。
「fromEZ」で何百ものフォームフィールドのプロパティを一瞬で一覧化!
違う Web 化開発プロジェクトでは、500 以上のフィールドがあるフォームの Web 化開発があり、まず僕がしたのは formEZ を使って全てのフィールドの種類や省略値や計算結果の式などを一覧として作成しました。
formEZ がなければ1日仕事になったと思いますが、これもアッという間に作ることができました。この formEZ は無償で提供しているので、皆さんも使ってみてはどうでしょうか。
こんな感じで、使う機会は枚挙にいとまがありませんが、Ytria を使う機会を増やすことで、いろんな活用シーンが頭をよぎるようになってきます。
最終的には、開発であって本来コーディングと違う開発の時間を最小限に抑えることができるので、本当に開発に集中できるのがとっても気に入っています。
開発者にとってツールとは?
Notes/Domino のアプリ開発にせよ運用管理にせよ、なぜツールが必要なのかという根本的な疑問は誰にでもあります。
大抵の事はメーカーが提供する純正のツール Domino Designer や Domino Administrator で対応できます。でも、問題によって時間がかかったり効率的でなかったりすることも事実です。
それではツールを使う意味がありません。そもそも、ツールは何のためにあるのでしょうか?
「ツール」といえば、キャンプなどの時に使うスイスのマルチツールがあります。
ナイフやドライバー、のこぎり、栓抜きなど色々な機能が付いた大変便利な道具です。
このマルチツールは、コンパクトな形に目一杯実用的な機能を持ち、時には窮地を脱する術になったり、時には命を救うストーリーもあるほどです。
開発で命を失うほどの窮地はもちろんありませんが、生産性や正確性のない環境では失うものも多いことは僕よりも皆さんのほうがよくご存知だと思います。
ツールとは、あなたを助けるためのものです。
そして、開発者にとってのツールは、生産性や正確性を向上するために必要な最良のパートナーだといえるでしょう。
ポケットにいつもツールを潜ませている開発者こそ、常に安定した品質とスピードをもって洗練されたアプリケーションを提供できるものだと信じています。
チームスタジオと Ytria。この 2 大ツールが、チームスタジオジャパンによって販売から、サポートまで受けられるようになっています。
一度活用してみてはいかがでしょうか。